樹らら着付け教室

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絆の会・練習

2018年4月 8日(日)

短かい帯への対処法

絆の会・練習

今年度から着付け師達で集まっての絆の会・勉強会では、毎回テーマを決めて取り組むことにしました。
まず第1回目は、翌日に入学式を控えてお仕事される方もいらっしゃるので、「入学式や結婚式の訪問着着付け」と、何と言っても着付け師から一番声のあがる「(振袖持ち込みで)硬い帯や短い帯にあたった時の対処法」としました。

最近の帯は昔のものに比べ長く、時々長すぎてどうバランスをとって良いか一瞬困ってしまうくらい長いものに出会う事もありますが、お母様やお祖母様の帯など昔の帯は、母から娘へ・・・と愛情いっぱい素敵な帯なのですが、手先の柄が今のものよりも短く長さ全体が短いので、長めの帯に慣れてしまっていると、羽根が思うように作れなくて手が途中で止まってしまうという惨事になってしまうのです。

最初に、それぞれが持ってきた短めの帯を和室一面に広げ、長さを比べてみました。
普段、帯の長さを見比べる事をあまりしないので、この光景は非常に面白く、手先の柄が長めでも実は全体が短い帯もあれば、手先の柄が短くても無地の部分も短くて、たれ先までの柄は思ったより長いなど、帯によっても特徴や違いがある事がよくわかり、面白かったです。

その中から特に短い帯2本を選び、師匠が2つの帯結びを披露してくださいました。

「帯が短い」とわかった瞬間に「何に気をつけると良いのか」という注意点を基に、いつもの手順を少し変えて結ぶと、不思議な事に帯が短いという印象がなく、華やかな帯結びになりました。

あらためて師匠の「帯の声を聞く」という教えを実感しました。
どんな帯でもその帯の良さを引き出せる力をつける。
精進あるのみです!!

絆の会・練習

実践編

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師匠のレクチャーの後、皆でお互いに結び合ってみました。

この実践編の写真は、どちらも1枚目の帯結びです。
1枚目の写真が帯締めを飾りに使っているのは、「帯締め2本使って欲しい」というお客様の声も稀にある事から、その応用として師匠が飾りに使ったのを取り入れています。
とても短い帯で結んだのに、とっても可愛らしいと思います♪
そして、羽根を寝かせて少し大人しくさせると、結婚式など華やかな場への訪問着にも合いそう帯結びになりました。

これからも短い帯にあたった時に、慌てなくても良いよう、もっと研究を重ねていきたと思います。

日々精進!!!


hibiki

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