帯の発する声に耳を傾ける

平昌オリンピック観戦もしたいので、着付け練習時間を捻出するのに苦慮しています（笑）が、一旦始めたら集中です！！

今日も帯結びの検証の為、昨日と同じ帯結びをしてみました！
この黄色の帯は4m40cm程で、決して短い帯ではないのですが、柄だしを気にして、前が寂しすぎない程度に見える位置で結んでみて、大事な事に気づきました！

帯結びとしては結べたのですが、帯が「ちょっと窮屈」と訴えてきたのです・・。
そして、この帯は赤いお花の柄が可愛らしい帯なのですが、赤色が隠れてしまい、本来の美しさが隠れてしまいました。
何日も帯を変えて検証してきた結果、帯結びとしては成功！と思っていたのですが、この帯に関して言えば、結べるけれど適していない・・という事になるのでしょう。
帯の持つ本来の美しさを活かせてこそ、帯結びの美しさもまた光るのだと気づかされました！
帯揚げ・帯締めは、柄の少し寂しくなった前を賑やかにする為に、少しだけ凝ってみたのですが、凝ったわりにはその良さが全く感じられません。

帯はとっても素直！

思い切って帯をほどいて、簡単な帯結びに変えてみました。
赤色を意識して出すようにしました。
・・・すると、やはりこの帯に関して言えば、こちらの方が可愛い気がします。
そして、帯揚げ・帯締めも、全然凝らなくても、赤色が見えているだけで、何だか可愛らしく感じるのです！

・・・これが、帯自身が持つ魅力なのだと感じました！
そして、その本来の魅力を引き出せてこそ、帯結びも映えるのだと。

帯結びにこだわるあまり、見落としてしまうところでした。
帯の発する声に耳を傾ける。
帯はきっと、私が思う以上に素直で、私が思う以上に、自分の美しさを知っているのだと思います。

日々精進！！！


hibiki